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2013.6.11 『ミラー細胞と佐賀北高校』
おはようございます!!
今日も一日全力で顔晴ります!!!!
「ミラー細胞と佐賀北高校」
つい最近、「ミラー細胞」というものが見つかり、もう科学で注目されているそうです。
どんな細胞かといえば、そばにいる人と同じ表情をしたり、相手の感情をそのまま反射したりする、つまり相手の気持ちを鏡のように反映する細胞なんだそうです。
ということは、あなたが相手に思いやりの気持ちを向けると、相手もこちらの気持ちにシンクロ(同調)するということになります。
母親が赤ちゃんにほほ笑むと赤ちゃんも同じ表情を作ることがあります。
そうやって赤ちゃんは、心地よい人間関係のコミュニケーションを学習しているのです。
相手が「ありがとう」と言ってくれたら、自分も「こちらこそ、ありがとう」という気持ちがわいてくる。そうさせるのが「ミラー細胞」というわけです。
このニュースを聞いて、私は2007年、夏の全国高校野球大会で優勝した佐賀北高校のことを思い出しました。
佐賀北高校は勉強に熱心な県立高校で、チームも全国から野球エリートをかき集めて作ったわけではありません。
そんな普通の高校が甲子園で優勝したということで、全国から大きな喝采を浴びました。
驚いたことに、その佐賀北高校、試合中に相手チームをほめるのです。
たとえば、相手がカーンとヒットを打ったとします。すると佐賀北の一塁手が、塁の立った相手走者に言うのです。
「ナイスバッティング」
二塁打を打った相手には、二塁手が「素晴らしいですね」とほめます。
一方、打撃に入って三振を取られると、相手のピッチャーに「ナイスピッチング」と声をかけます。
普通はこんなこと絶対にしないでしょう。
結局、佐賀北は大会で一度も負けていません。当たり前ですが優勝するということはそういうことです。
一方、負けたチームも負けたのは1回きりです。
甲子園にはそういうドラマがあります。1回しか負けてなくても、それで終わりなのです。
だからこそ負けたほうはずいぶん悔しい思いをしたはずです。しかし、佐賀北と対戦して敗れたチームはみな佐賀北のファンになってしまったのです。
そうして勝つたびに佐賀北は多くの応援者をつけ、県立高校としては11年ぶりの、甲子園全国優勝を果たしたのです。
この話は、メールで送られてきた新聞記事によって知りました。
私はいろいろと情報メールをいただくことが多いのですが、記事では佐賀北の美しいスポーツマンシップが称賛されていました。
理由は容易に想像できます。
相手チームの選手は、自分がいいバッティングをしたら「ナイスバッティング」とほめてくれるのだからうれしいに決まっています。すると人間は自然に「君こそ」という気持ちになるでしょう。
だから負けたあと、どこのチームも佐賀北に優勝してもらいたくなり、最後にはみな応援してしまうのです。
うれしいことをされたら、自分もそれをお返ししたくなるというのは、まさに「ミラー細胞」の話と合致するものでした。
そうやってたくさんの人から応援されていると思うと、なおのことパワーが出ます。それがまた佐賀北を後ろから押し上げていきました。
いわばプラスの相乗効果だったのだと思います。
むしろ佐賀北の選手が、最初からそんなことを考えていたはずないでしょう。ということは、この話から私たちはあることに気づかされます。それは、人との関係は、まず相手を尊敬し受け入れることから始まるということです。
いつも相手の意見を「それは違うよ」と否定するのがクセになっていたり、見下したような雰囲気で人と接したり、あるいは妙にライバル心をいだいたりしているようでは、人から良い反応は期待できないはずです。
まず自分から相手に敬意を示し、良いところは素直にほめ、自分の狭い価値観で相手を否定しない。そうした態度が何より、人との関係を築くためには必要なのではないでしょうか。
出典 フォレスト出版 「涙の数だけ大きくなれる!」著 木下 晴弘
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目の前の人は鏡なんですね。
ひょっとしたら自分の振る舞いが変われば相手も変わるかもしれません。
最後までお読み頂きありがとうございました。