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2014.12.30 『知らないうちに人を傷つけていないか』
おはようございます!!!
今日も一日、全力で顔晴ります!!!
「知らないうちに人を傷つけていないか」
母が腎臓を病んで入院した時のことです。
入院も長引いて、かなり気弱になっていたところ、
ステロイド剤が効いたものか元気が出てきました。
顔は丸くなってきたけれど、食欲も出てきたのです。
それがうれしかったのでしょう。
担当の女医さんに報告したのです。
「おかげさまで食欲が出てきまして・・・・・」と。
これに対して女医さんは一言。
「それ、クスリの副作用ですよ」
病人には、この一言がよほどこたえたとみえます。
がっくりと肩を落とした母は、
「良くなってきたわけじゃなかったのね」
とつぶやきました。
それからは食べ物は喉を通らず、
診察は拒否するというありさま、
あげく院内感染で危篤状態になったのです。
幸いにも、
医者の必死の看病で命をとりとめましたが。
その後、ベテランのすばらしい先生が担当になり、
「あきらめてはいけない、腎臓はもう一つあるから」
と励ましてくれたのです。
それからみるみる母は元気になり、
退院することができました。
おかげで70歳を越え、
今も元気に過ごしています。
私はこの時思いました。
患者というのは医学の知識を持ち合わせていません。
医者の言うことが全てであり、
それだけに医者の一言で死んだりも生かされたりもするということを。
そんなことも分からずに、
つまり患者の心も分からずに
医者になる人の何と多いことかと。
この話を、
ある看護学校での講演の際に披露しました。
と、あの時の女医さんが
後ろで立って聞いているではありませんか。
私は一瞬しまったと思いました。
本当のことなんだから
気にすることはなかったのですが、
やはり気まずい思いがあるものです。
ところが何とその女医さん、
エヘラエヘラと笑って聞いているではありませんか。
そこでもう一つの発見がありました。
患者の傷つくようなことを平気で言うのは、
それで患者が傷つくとは思っていない、
患者の痛みを知らない故なのだなと。
それでも人の話として聞けば
「変だな」と思うらしいところが不思議です。
出典 「幸せを感じる喜び」 林 覚乗 文芸社
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我々の志事においても同じことがいえます。
技術だけでは患者さんの心は癒せない。
心だけでは患者さんの痛みは治せない。
技術と心が備わった治療家になることが
とても大事なことと思います。
そしてそんな治療家が増えていかなくてはいけません。
そして、それ以前に、
人として、大人として相手の気持ちがわかるようになり、
温かい言葉で相手を癒せるようになれば
もっとたくさんの方が幸せになると思います。
最後までお読み頂きありがとうございました。